天文機材

2024年5月22日 (水)

ステラショット3で、ZWOカラーCMOSカメラ撮影時の不具合(示された原因と対策について)

これまで、ZWOカラーCMOSカメラと、ステラショット3 (3.0eアップデータ当時)で、
下のが不具合がおきて困っていました。ほかからも同様な症状の方の声が出ていました。
今回、アストロアーツ(以下AA)さんよりこの原因と対応策が示されました。

(また別件で「カラーバランスがおかしい」との声を出している方もおりました。)

私は下記症状(「カラーCMOSカメラ撮像ソフトとして実用上では使えなかった」)に関する
原因と対策について、AAさんの公式発表、およびこれまでのメールから、私なりの解説です。

また、今回、この下記事象以外でも問題や対処を拗らしていた原因について、私なりの見解も加えます。


【起きていた事象】

①これまで他の撮像ソフトで問題なかった、白色LEDフラットパネルを用いたフラット補正で色が転び
 画像処理で色バランスが補正しきれなくなった。

 ⇒ 今回の見解では、データは欠損しているわけではなかった、と読み取れなくもなく、
  また、以前は「実害はない」との当初公式見解があったが、撮像ソフトとして実質使えなかった。
  実体をとらえられておらず致命的であった。
  前述の、カラーバランスのクレームの事象と、原因が切り分けができていなかったのだろう。

②ライト画像データを確認すると(バラ星雲撮影)RGBのRのヒストグラムが左に寄って圧縮されている。
 画像が緑に転んでいる。

③ライト画像データのヒストグラムをディベイヤー前をASI FITSViewでヒストグラム確認すると、
 高輝度部がなくなっているようにみえる。 

 ⇒今回の見解では、データは圧縮されているだけで画像処理ソフトで可逆かのような表現であるが、
  割って小数点捨てられて掛けても元の値には戻らず、
  また割る値NによってA/D変換時のbit数を捨てていくようなものに近いと思えなくもない。
  log2(N)ぶんくらいA/D変換のbit数を捨ててるに等しいことにならないか?


アップデータ - ステラショット3 (astroarts.co.jp)
ウェブヘルプ: 撮影した画像のカラーバランスを調整したい(2024/4/26) | AstroArts

【ZWOカメラ】ホワイトバランスの設定で階調が圧縮される現象について | アストロアーツの屋上ch (astroarts.main.jp)


【判明した原因】

1)ステラショット3 3.0eまでは、オートホワイトバランス補正された画像をがFitsデータとして保存されていた。
2)そのオートホワイトバランス補正はZWO提供のSDK機能によるもの。
3)補正のしかたは、Gを固定のまま、R,Bで調整を行うやり方のようである。
  ※ RやBが卓越する撮影対象では、その2色が飽和しないように補正される。
4)  ステラショット3 3.0e上では、ホワイトバランスの設定項目はなく常に内包であった。
 (これが今回の現象の原因だと分かるまでにAAさんは時間がかかったのでしょう)



【原因と、発生した事象をつなぐ仕組みの分析】

私がトラブルが発生したのは、
A) 画面いっぱいの ばら星雲 を長時間露光したものであった。
  Rが卓越した画像であり、ステラショット組み込みのオートホワイトバランス機能により
  Gに対し、Rが計算で圧縮されて保存された。

B) フラット撮影は、ほぼホワイト光源(白LED)&ヒストグラムが飽和しない控えめな露出で行った。
  フラットフレームには、オートホワイトバランスが動作していなかったことになる。

C) AをBにてフラット補正をした結果、画像処理ソフトで補いきれないレベルまで色が転んだ。

白い壁を撮影したり、系外銀河の撮影では再現されなかったのは、オートホワイトバランスが
機能しない条件であったためと考えらえる。



【対応策】

・カラーバランスクレームから実装された、いわば「”マニュアル”カラーバランス調整機能」を使う。
 そのために、3.0fにアップする必要がある。
・3.0fで実装された、「”マニュアル”カラーバランス調整機能」にて
 R, Bの調整値を、”50”に設定(つまり固定)すれば、オートホワイトバランスを殺したたことになる。
 Gは50が固定と考えられている様子。

アップデータ - ステラショット3 (astroarts.co.jp)
ウェブヘルプ: 撮影した画像のカラーバランスを調整したい(2024/4/26) | AstroArts

【ZWOカメラ】ホワイトバランスの設定で階調が圧縮される現象について | アストロアーツの屋上ch (astroarts.main.jp) 



 【本質原因】

・フラット補正などの画像処理が行わことは予期できている(ライト・フラット撮影などのボタンもある)にも拘わらず、
 オートホワイトバランス補正されたデータを保存する仕様であるのが致命的。

・ステラショット3では、電視観望(ライブスタック)を実装したので、そのためにオートホワイトバランス補正が
 行われたほうがよいとの判断をして実装されていたのかもしれない。

・だだし、それは電視観望(ライブスタック)の画面上表示だけに適用すればよく、
 オートホワイトバランス補正されたデータを保存する設計は望ましくなかった。

(ASI Airとかはどうなっているのでしょうか?)



【対処上での課題】

・ホワイトバランスのクレームにも翻弄されて、原因の分析・切り分けができていなかった様子。
・本質原因究明よりも、事象の対応に追われてしまっていた様子。
・対処に追われたこと、少ない担当で対処し、広い目線・マネジメントの介入がなかったため、
 事象を正しくとらえることや、対処、顧客対応ができていなかった。
・「純国産」の売り、国内市場、これまでも自社分析でユーザーの年齢層が高いこともなどと鑑み、
 デジカメから移行の、色がナチュラルに表示されて当たり前、と考えるユーザへの対処を想定しなければ
 ならなかったが、それが不足もしていた。その対処にも追われてしまっていたのではないか。
 


3月まではステラショット不具合は少ない担当さんで対処されていた様子でした。
また、4月上旬まではこの原因を掴み切れていなかったようで、下記ヒントを差し上げたりしていました。


>左がそのステラショットで撮った画像です。高輝度のデータが欠損しています。
>これではどう画像処理しようとも、無いデータは無い、ので画になりません。
>遠征で8分×30ショット撮影して全滅でした。
>再現して原因究明したく、あるいは再発の可能性を減らしたく、以下お教えください。
>Q1:左のようになってしまう可能性のある間違った使用法があるか?
>Q2:Q2が分からない場合、左のようになってしまう可能性のある内部処理が
>  ステラショットでありますか?
>例えばライブスタック表示であるとか、ライブビューとか。
>もしそうであれば、その直後は発生する可能性があるなど考えられますので、
>避けたり、再現の確率を上げるために何度も試してみたりするようにいたします。
>お教えお願いいたします。

上記「内部処理」がオートホワイトバランス補正だったようですね。
まさか、意図的に実装されているとは私は全く気付いていませんでした。


AAさんは途中からしっかりと向き合っていただき、今回の解決に結びつきました。
改善されてよかったです。これなら他人にも奨められます。

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2024年4月 5日 (金)

ステラショットのZWOカラーCMOSカメラでの、不具合の件について2 「みんな正しい」(私の分析結果共有2)

検証に疲れてしまったので、軽い書き方で。

結論、「みんな一定に正しい」
前向きに、前向きな調査と対処を願いましょう。

2つモードがありそうです。

1. 高輝度データ吹っ飛び問題。(致命的)
2. 色ズレ(仕様だと言っても仕方ない)



1つめ


私の、高輝度データ吹っ飛び問題。


再現難しい。
※再現性は低い
(このような現象が発生しそうな要素を上げていただかないと再現が厳しい)

結果は起きたら致命的。使えない。データが失われているから救済できない。画像処理時で対処できない。
(これはアストロアーツさんになんとかしてもらえないと使えない。)


ASI2400MC ステショ撮影  ライト画像(PI,ディベイヤー前)
211

ASI2400MC ステショ撮影  ライト画像(PI,ディベイヤー後)
212


参考)ASI2400MC NINA撮影  ライト画像(PI,ディベイヤー前)
221

参考)ASI2400MC NINA撮影  ライト画像(PI,ディベイヤー後)
222




2つ目

私が、高輝度ズレが出ていないときのASI533MCでも、確かに他ソフトよりは各色のズレはおおきい
※私のASI2400MCでも、色ズレも大きいのも分る。
(他ブログ主さんの指摘は的確) 


そして必ず発生する。
※再現性はあり

しかし、使えないわけではない、致命的な問題があるわけではない。画像処理時に対処すればできる。
(アストロアーツさんの言っていることが、とんでもないことではない)


ASI533MC ステショ撮影  ライト画像(PI,ディベイヤー前)

301

ASI533MC ステショ撮影  ライト画像(PI,ディベイヤー後)
302_20240405005601


以上です。

これまで、ステショの1-3シリーズに10万円近く突っ込ませていただきましたが、
突発が、遠征に使うのが怖いので、2に続きまた塩漬けです。


対処はすぐにできないのは仕方ないです。リソースには限りがある。これは担当者の問題ではない。

しかし、コメント次第です。顧客は味方になったり、怒りを買ったりが変ります。


リソース不足であれば、新規を止めてでも顧客重視で今流れている血を止めるほうに
リソースを振るのは、会社マネジメントの責任です。


最後に客側としての検証に疲れての愚痴でした。

不便を楽しむのが趣味ではあるんだけど、
歪んだ組立たない、組み立てにくいプラモデルを販売したら、それは不良品なのです。

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2024年4月 4日 (木)

ステラショットのZWOカラーCMOSカメラでの、不具合の件について(私の分析結果共有)

ステラショットのZWOカラーCMOSの問題は、

「カラーバランスが崩れ(てみえ)ること」ではなく

原因は「生データが諧調が切られて(あるいは詰められて)記録されていること」

と推定いたします。

「バイアス引きすると・・おかしくなるのでは?」など話が発散してしまいますので、
私の以下の画像は、ただの1枚のライトフレームを示し続けます。
バイアス、ダーク、フラット処理など一切なしです。



左がステラショット撮影。右がNINA撮影。(ASI2400MC   もちろん、同Gain値140,同Offset値20、露出も同じ480secです)

ASI FITS View で開いただけの状態のヒストグラム。
Ss001

上画像は、本質原因を的確に示していると考えます。

あるレベルから上のデータが記録されてないのか、狭い諧調に詰められたデータとして記録されてしまっているのか。


どっちかでしょう。


ASI FITS Viewで、デモザイク表示
左がステラショット撮影。右がNINA撮影。

見た目で、星の諧調が飛んでいるのが分かります。
Ss002


最後に、PIでのHTでヒストグラムも示しておきましょう。
左がステラショット撮影。右がNINA撮影。

ステラショット撮影では、変なピークが2つ現れます。
RGBのうちどれか2つは高輝度側が飽和して吹っ切れているいるのではないでしょうか。Ss005


だだ、他ユーザーさんも、たぶんアストロアーツさんも混乱させられているのが、
「いつも出現はしないこと」にあるかもしれません。

私も同夜、このトラブルでカメラを疑って、ASI533MCに切り替えて撮影したら
この現象は起きまんでしたし、

自宅室内の夜の壁をで2400MCで撮っても再現はさせられていません。
都会なので生空で再現試験がしにくにのが残念。

でもここは販売元さんに頑張っていただかないと、
ますます混乱した情報が拡散していくと思います。
ユーザー同士論争を生むなど最も避けていかねばなりません。
対処より、まずはしっかり原因をつかむことが必要かもしれません。

アンチキャンペーンをするつもりはありませんし、応援しています。
だだしお金を取っていることだけは忘れないでいただきたいと思います。
(この強い一言の理由を、いまはまだ書くことは控えます。)

また他ユーザーさんの分析も尊敬いたしております。


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2022年6月20日 (月)

ASI533MCと、Polemasterを買った

Fsscmwfagaatkss

円安の値上げの前に、ということで買ってしまいました。

故酒力氏復活の5年前から、1-3月冬季遠征を復活させると同時に、
「1-3月遠征の夜半前の撮影対象ないよ問題」が発生。

近年105SDP(670mm)からFSQ-106ED(530mm)にしたこともあって、
さらに系外銀河がキツイ方向に。ASI2400MCで先日トライしたものの、
当然、写りは小さい、強トリミングには耐えない。

では今流行りの15~20cmニュートンへ行く!?
比較的値段は手ごろだけど・・・
まだ子供たちの相手も忙しく、家で反射を調整する時間は割けないな・・・

どうするか・・・

Tk
(高橋製作所HPより)

Zwo
(協栄産業HPより)

そうだ、小ピッチCMOSで当座遊ぼう!


10μを切る星像のFSQにカラーの約6μmはアンダーサンプリング気味。であれば4μmを切るカメラだな。


思ってた矢先、円安値上げの宣言。

でポチッ。

Fr42jpcacaa9wxm 

ASI533MC。引き続き、カラーで気軽にいきましょう。

ちなみにこいつは安いモデルだからか、2400MCのようにIR-Cutガラスではないのね・・・
(ちゃんと理解していれば、一緒にIR-Cutフィルターを買って送料節約できたのに)


さらには、左になんか見えてますが・・・

Polemasterもオマケに買いました。

久々に、2月の遠征で極付近の系外を撮った際、どうもガイドエラーが大きく、極軸の追い込み不足か?
と思ったため導入です。「電子」極望に食わず嫌いもありましたが、最近老眼も始まったこともあって、
いよいよ辛い。EM-200のスケールパターンもあと8年ですからこれで安心?も言い訳か。


遠征記は別に書きますが、ASI533MC+FSQ106EDでの、IR-cutなし、ダーク、フラット一切なし
のファーストライトはとりあえずこちらです。本気出したらどうなるか、期待できそうです。
ガチでなければ系外だって楽しめそうですね。

M51

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2022年5月 8日 (日)

「フラットが急に合わなくなった」問題 調査と解決策

みなさんも苦労、奮闘されているフラット補正。

わたしはあまり細かく気にしていないせいか、これまであまり問題にぶち当たってこなかったものの、
今回はフルサイズの意味がなくなるくらいの影響が出て、対策に奮闘しておりました。

その問題は、もう2月の遠征から傾向が出ていて、たまたまかと放っておいたら4月遠征でも発生。
やはり気づいた時点で調査、対策を打つことは趣味でも重要でした。

FSQのF5で撮影時のみ、急に四隅のフラットが合わなくなったのです。2月より前の遠征では
合っていたのに。


画像1

Fqus1gnagaafj8

既に検証後画像が左にありますが、まず症状は右の画像です。フラットを当てて明るくなる隅と、
暗くなる隅が出現。しかし、F3では発生しないのことが、原因究明までの気づきを遅らせました。
いろいろ画像処理上の問題を疑って、遠回りをしてしまいました。

そもそも、ZWOの6200/2400系をカメラメーカーのバヨネットマウントで接続しようとすると、
現在はニコンマウントしか販売されていません。フルサイズをニコンマウントで運用すると周辺減光と
いうより、ほぼケラレでキビシイのは確かです。さらには過去画像をよく見れば、F3もF5も四隅は
フラット補正が完璧とは言えません。


画像2

Fqupgkgaiaaivyd

画像1の右のように、症状の四隅で明るい・暗いが異なるのは、何等かの非対称性があることを
示唆しています。しかし画像2のように四隅の減光は対称であることを再確認。

であればフラット画像に問題があるだろう、とフラット画像を眺めましたが、いまいちわかりません。
そこで、フラットを撮り直しつつ機材チェックをしていると、FSQの伸縮フード部でフードが傾いていました。


画像3

Fpqy57aagagmks

固いレンズキャップの付け外しでフードが遊び分だけ傾いてしまっていたのでしょう。いつも
伸ばしっぱなし運用なので気づきませんでした。

結果、フラットパネルをわざと傾けてフラットを当てると、F5では画像1の左が再現されました。

恐らく非対称性は、フラットパネルを光軸に傾けて当てていたことだろうと原因推定できました。
以前はF5で問題がなかったのも説明できます。

あと原因推定できないのは、「なぜF5で症状が出始めた2月遠征でもF3では問題がないのか?」
これはもう、再現実験で確かめていくしかありません。F3でもフラットパネルをわざと傾けてテスト。
しかし、F3では何も影響が現れませんでした。これはむしろ事実と合致します。

推測ですが、F3ではレデューサーがマウントのすぐ近くにあるので、マウントによるケラレの影響が
出にくいのだろうと考えました。

これで解決! としても良いですが、根本対策を打つべく寛容化を狙うことにしました。
接続の大径化です。K-Astecさんの、テーパーマウントシステムを投入しました。

画像4

Fqullznakaaom0y
内径が48㎜(ニコンマウントの内径部分は40㎜もありません)の接続から、54㎜に拡大。


画像5

Fqupgkgaiaaivyd-2

とても素直な、光学系由来のみのなだらかな光量分布になりました。

念のため、フラットパネルを大げさに傾けてフラットを撮っても症状は発生せず、これで安心です。

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2021年11月 1日 (月)

P-2S 次の時代へ

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1992年導入のP-2SをK-Astec改造をお願いしたものが完成、星果を既に上げているように先月の遠征から
実戦投入しました。

このP-2Sは高校2年のときに、ずっと親預かりだったお年玉を親から全て返してもらったお金で購入したもの。
P-2Zの発売開始で、モーターのHD-4と合わせてアトムでかなりの叩き売り状態になっていました。純正木脚は
すでになく、P-2Zのアルミ脚と合わせて購入。確か赤道儀本体、三脚、モーターのセットで10万円もしなかった
記憶。いまでは考えられない価格です。

高校生のときはこいつを背負子にくっつけて夏休みは入笠山などに遠征しました。電車とバスをうまく使ったので、
そんなに運搬で苦労した覚えはありません。入笠山も富士見駅からマナスル山荘前までバスが出ていましたし。

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大学生になっても、へールボップ彗星の撮影で大活躍。写真は-15℃の1996年3月のへールボップ撮影明けのもの。
霜が寒さを語ります。

そのあと、しし座流星群でもカメラ3台乗せたりしていました。

これらフィルム写真時代の大イベントで活躍しました機材です。

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奄美での皆既日食にも出撃。しかしこれが最後の実戦でした。

使わなくなってしまったのは、所帯持ちになって忙しい、組み立てが面倒、デジタル化した後カメラレンズに
まで手が回らず、カメラレンズ星野撮影をしなくなったことなどが要因でしょう。


酒力氏の天文復活に合わせ、デジカメを全てフルサイズ化しレンズも揃えたので星野撮影をすることになって

からは、組み立ての面倒さを感じスカイメモSを購入して使ってきました。もちろん、コンパクトで良い

ポタ赤ですが、中望遠をやるとなるとやはり頼りなくミラーショック程度でも見事にブレます。

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そこで、以前からK-Astecさんのタカハシ旧型の赤道儀改造にずっと興味を持ち、P-2はまだかと待っていたの
ですが、昨年10月に開発アナウンスがあり、今年3月に予約開始。限定10台とのことで迷わず注文しました。
6月に本体を送ってくださいとのことで、この運用は6月でお別れ。モーターなどを外します。

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そして九州に出発しました。しばしお別れ。2-3か月かかるとのこことでした。

赤道儀本体の使い勝手はこれで解決ですが、「三脚の組み立て面倒問題」が残ります。GIZTO三脚など
迷いましたが、やはりタカハシ製品で選べるならと、VBメタル三脚にしました。

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しっかりしてます。石突きがタカハシカラーの塗装なのはご愛敬。P-2架台アダプター経由で接続です。
合わせて6万円ちょと也。改造+パーツより高くついた(笑) 三脚のみで2か月待機。


Favhxu9uuaadci2 Fadowpzvcacof8y

そして9月末、本体がかえってきました。上の写真の通り、すばらしい質感。
オーバーホールと改造込で5万円少々。これにオプションのウエイト軸とフォークアームを加えても6万円少々。

やはり剛性が全く違います。原村で実写してきたわけですが、135㎜のガイドも何ら問題ない精度であることは
改造前の実績からも当たり前です。135㎜3分など何ら問題なし。

フォークアームでのフレーミングが特に楽々でした。ウエイトもバランスとれてしまえば必要なし。

このK-Astecさんの改造、単3乾電池内蔵だし、極望照明ももちろん内蔵。使いやすいことこの上なしです。

これまで間も空きながら30年の付き合いですが、これからまた30年行けそうです。これからもよろしく。
そしてK-Astecさんありがとうございます。
(願わくば、タカハシさん、今度は極望の2015-2045スケール出してくれませんか?)
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2021年5月 1日 (土)

ASI 2400MC 導入しました

Eubpwktuyagubys

冷やしぃ~CMOSぅ はじめぇましたぁ~ (AMEMIYA風)

遠征記で先行してしまっていますが、ASI 2400MCを導入しました。
ZWO製 カラー2400万画素 冷却CMOSカメラです。

いままでデジカメと心中するかのような、天文用CCD,CMOSは嫌いかのような、
そんなことを言ってきて、なぜ、いま、CMOSに乗り換えたのか。

それは、
「直焦点におけるデジカメの限界と、将来への不安を感じた」
からです。(ちょっと大げさ)

6Dを直焦点に使って6年目となりました。次のカメラを考えてもいい時期です。
フルサイズデジカメはしかもちょうどミラーレス化の変化とかさなり、
価格も低下していません。

それに対し天文用CMOSカメラは近年カラーモデルも充実、価格も中華製の台頭で
こなれてきました。フルサイズであっても例外ではありません。

同じ撮り方をすれば、冷却CMOSのほうがカラーモデルであっても良い結果が
得られることは、見て向ぬふりをしながらも気づいていました。

冷却の電源についても、6Dは冷却モデルを買っていたのに常にフルパワーの電気食いで
電源管理が面倒なため真夏しか冷却していませんでた。それに対し冷却CMOSであれば
温度コントロールが効いて、フルパワーの時間は僅か。温度制御もされ安定するのです。

周りのデジカメ派?の方々がどんどん赤く染まっていくのにも追い詰められました。
(背中を押されました)

半分、買うと決心し、機種選定です。

・せっかくのFSQ106なのでフルサイズは決定事項
・画像処理が好きでないのと、遠征で「1時間でも晴れれば何かを残したい」のでカラー
・使ってる人がまわりに多いのでZWO ASIにしよう(価格的にも)


その中で最後まで悩んだのがこの2機種です。
欲しくなってしまうのでいままであまりCCD,CMOSの知識を入れないようにしてきたのが
ここで少しアダになりました。

Euwnw0cvgamxmm0
(協栄産業HPより)

2400MCにするか、6200MCにするか。
画素数が圧倒的に上、ビット数も16のほうがう良さそうだけどどうしたものか、、、。

周りの方に相談と、作例も見て、
・あまり14と16bitは実用的には変わらなそう、
・解像感も2400万画素でも十分そう
・Full wellが大きい方が飽和しなくて魅力
ということで、2400MCに清水ダイブすることにしました。

在庫もあって、2月中旬、ポチって3日足らずで届きました。

Eubpv0bviaulvqn


接続は、フルサイズでケラれずにつけられるEOSマウントが現在販売されておらず、
最終的にNikonマウントになりました。

Evm4recucaa7vlh
(協栄産業HPより)

Ev1zeqqveam9oye

Ev1zfcgvcaekank-4

こんな感じ(F3RDの場合)。シンプル接続ですね。
はじめ、カメラマウントを排した接続を考えていましたが、取り外しが面倒なのと、
ネジの取り外しを繰り返すとダストの元になるので、結局カメラマウントを使うことに。

全体バランス的にはこんな感じです。(これはF5直焦点のとき)

Ev1zfcgvcaekank-3

さて、こんな苦しい問題があるとは深く考えていなかったのですが、
USB3.0ケーブルってやつは質悪いですね。太い固いのばかり。
ZWO純正はきし麺タイプでノイズにも弱そうですし、1.5mしかありません。

3mまでが仕様上の限界で私の取り回しには3mでぎりぎり丁度いいのですが、
固すぎのものがおおく、通販ではよくわからないので4種買ってしまいました。

Eu4iayeuuaejh7v-7

左から怪しい中華の編組タイプ、Amazonオリジナル(2.7m)、バッファロー、エレコム。

エレコムのはこの写真でもわかると思うのですが、太すぎ固すぎで使い物になりません。
これ、卓上でHDDとかに使うにしても使えないんじゃないかというレベル。
これ、カメラなんかに使ったら、カメラがモゲちゃいそう。

バファローのと、Amazonのは、使えないことはなさそうで、天文台とかなら
信頼性と合わせちょうと良いかもしれません。寒くなるとどれくらい固くなるかは
試していません。エレコムのは絶対だめですが、0℃くらいなら問題なさそうではあります。

結局、編組タイプにフェライトコアを自分でつけて使うことにしました。

ケーブルはきっちり取りまわさないと気に入らない性格なので、今回はUSB以外の
電源と、通信ケーブルは、赤道儀とヒーターのものも含め、全て材料から揃え
作ることにしました。

Eu4iayeuuaejh7v-10

指先の器用さがこの10年で衰えているよりも、老眼が始まったことがよくわかりました。

Eu4iayeuuaejh7v-8 

こんなハーネスをつくり、遠征記にあるようなセットアップになりました。

Exltby3uuaiivtx

もう一つ、デジカメと違う問題。そう、冷やしCMOSはソフトなしには制御できないんです。
ここも甘く見ていて、購入後もっとも絶望、苦労したことです。

ステラショット2がCMOSカメラ対応と書いてあったのでそのままデジカメから
移行できものとふんでいたのですが、、、。

Eu4iayeuuaejh7v-9

CMOSカメラに対して、
1)Gainの設定が7飛びの変なセットになってしまう(2400MCの場合のみ?)

2)Offsetの設定ができない
3)Anti DEWのOnができない
という問題が。

2)、3)はDSO撮影には結構致命的です、、、。
アストロアーツさんにも問い合わせたんですが、対応の予定はいまのところなし、、、
とのことで、迷宮に入ることになりました。
みなさんが良く使っているものから選ぶしかありません。いくつか試しました。

A)   APT
UIがどうも私にはダメで、どこから入ればいいかわからず、NG

B)  N.I.N.A
UIがドンピシャの好みではないけれど、良くて直感で使えるようになりました。

ステラショット以外は同じですが、プラネソフトは別ソフトに連携(もちろんステナビではない)、
オートガイドもPHDとの連携になります。

上記からNINAをなんとか使いこなしていくことにしました。
PHDは昔使っていたので何とかなるはず、自動導入は一夜に2,3回なので、
ステラナビゲータでやればよいと割り切る気分になれたたことも良かったです。

N.I.N.A.
・CMOSカメラ制御(冷却・露出、その他)
・オートガイドカメラをPHDから制御(シーケンス組んでディザリングも可能)
ステナビ
・自動導入

としました。特に私の焦点距離ではPlate Solvingも必要としていないのが幸いです。
ちなみにN.I.N.Aでできます。(優秀らしい)

Eynsplcxiaa3scj

先日の遠征でも、特に大きな問題はなかったので、当座この機材セットで
走り出してみます。

さて、どうなるでしょうか。

 

 

 

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2020年10月13日 (火)

PixInsight 特訓中

3月のユーロ安で買った、PixInsight(PI)。ずっと転がしたままでしたが、突如先月末から特訓開始。

蒼月城さんのビデオを本気でみたら、すぐに使えるようになりました。

 

とりあえず今は試行錯誤中。

でもプロセスは以前よりだいぶシンプルに。

PIと、最後にPhotoshop(PS)で仕上げるだけ。

以前はステライメージーとPSと、あとRAP使って行き来が多かったのです。。

とりあえずソフト処理による画質アップと、画像処理の出直し学習も進んだ成果を2つ。

そのうちPIのこんなプロセスで仕上げました、と語れる日が、、、、

くるかも。

 

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2020年8月15日 (土)

遠征用PC新調(自宅用も)

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コロナ禍というのは恐ろしいもので、ThinkPadの箱2つが2週間おきに届きました。

・コロナで遠征をすでに何度か自重
・遠征回数減ったので予定していた車の夏タイヤ交換を来年に先送り
・春に行く予定だったディズニーランドは取りやめ
・子供が大きくなって今年は沖縄と言っていたのを取りやめ

これらが2台のPCに化けたのです。

真面目な話で社会全体で観光や外出に関係する需要が蒸発し、
こういったお家のモノに変換されているのでしょう。


今日は観測用PCについて触れたいと思います。

観測用PCは2010年導入のThinkPad SL410が初した。
このPCが遠征への本格的なPC導入でした。

・StarShootAutoguider(現在はQHY)
・TEMMA2 Jr
・EOS

これらのコントロールが目的。それまでは
ST-4、TEMMAハンドコントローラ、EOS純正リモコン
でしのいでいました。

導入にあたりIBM時代から丈夫と聞いていたので、屋外で使うわけですから
ThnkPad一択でした。

SL410に関して感想は、
・14インチワイドでちょうど遠征用に良いサイズ。
・画面がすごく暗くできる(レノボが全般にそうらしい)。
・なぜかグレア。アンチグレアのシートを貼って使った。
・屋外での夜露・霜で10年間不具合はでなかった。
・富士山で一度突風で飛ばしたが、ケーブル首吊りで壊れなかった。
・重い(車移動で風に強いからよいこと)
・USBは4ポート、EOS,QHY,TEMMA(USB-232C),USBマウスに充てた
・Win7・・・(これは10年使ったから仕方ない)

Win7で遅れてしまったこと以外には不満はありませんでした。
ちょっとキーボードの反応が一部悪くなりだしていた程度。

Win10を敬遠して長く使っていたのですが、ほぼほぼソフト類はすでに
対応しているはずなので、潮時と判断しました。

今度もThinkPad。観測用は14インチとそこそこの価格を条件に選定。

結果、E495


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こんな構成にしました。



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SL410とサイズ比較。
撮影がよくないですが、画面の額の上下がこれだけあるなら、もう少し全体サイズを小さくしてもよいのでは?
は思ったところです。



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QHY-5LII、EOS6D、USB-RS232C>TEMMA はステラショット2、およびPHD2・ステナビ11, EOS UtilityからOK。
USB>RS232CケーブルはWin10対応と謳っているものに入れ替えました。


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画面の”暗さ”も変わらず、天文的に良しです。



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LENOVOは純正でこれがあるのもポイントでした。最近のPC導入に躊躇した理由の1つ、
SL410はDCDCコンバータで12Vから20Vを作って給電していましたが、USB-PD化された
最近のPCは面倒です。モバイルバッテリーや100V給電が嫌いな私には特に
12Vから供給できる純正アダプターがあるのは魅力です。



Photo_20200815030201

インストールソフトはこんな感じ。
ステラショット1つで成り立ちますが、万が一の切り分けのためにEOSソフトや、PHD2、SN11も入れておきます。



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構図決定用に過去作集も入れておきます。


SSD化したのもあり、全体に早いです。


あとは実践(実戦)あるのみですが、実機が手元ですでに不満もいくつか。
・USBが3ポート、あと1つあればよかった。(Bluetoothマウスはたぶん、冬は電池切れになる。)
・キーボード照明あってもよかった。
・液晶ケチってしまって色が悪い。やっぱりFHDがよい。

セレクトミスなので自分の責任です。


遠征の使用感で不満が出たら後日追記します。

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2019年8月14日 (水)

C5 生えました

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AZ-GTiを生やしたばかりで、手持ちのFS-60Cを組み合わせて観望をしていましたが、
観望が家族に好評、手軽で自分でも楽しくてちょっとハマりはじめました。

しかし、FS-60Cの焦点距離は惑星にはすこし厳しめ。
やっぱり長めの気軽な筒はないかな~

なんて気にしていたら、
いやらしいですね、
そんなときにC5が7月いっぱいセールで498百円ではないか!

でも最近の散財ぶりに、さすがにしばらく迷いました。
夜な夜な、HPを見て、「かごに入れる」一歩手前で考え直す夜が続きました。
が、セール終了間際に他の方のポチに連られ最終日にボタンを押してしまいました。

さて、散財が続いたのでいつもの手口でコトを進めます。


① 店頭受け取り、または実家送りとします。今回は実家送り。

    このひそかに家庭内へと持ち込むことを目的とした密輸手口は、
  通称 ”瀬取り” と呼ばれます。

  他人に購入させ、遠征地での受け取りするなどの、もっと込んだ手口も
  横行しているようです。

 

② 観測地または実家で開封し、箱は実家に残します。

   あたかも前からあったかのように機材を逆浄化する手口は
  通称”ロンダリング”と呼ばれます。

こうやって、遠征帰りや家人が不在の間に家庭内に持ち込まれ、
昔からあったかのように偽装されるのです。

今回はロンダリングの後の不在の時間を利用して持ち込まれたようです。
(いつも開封画像と組立画像の内装が違うのはアジトで開封しているからです。)


さてと、モノのレポートです。
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な、なんと開封すると付属品リストに確か記載されていなかったはずの、収納キャリングバック。
これはアイピースと天頂プリズムの収納スペースもあって超助かります。

6x30ファインダー、25㎜プロ-セル、天頂プリズムも付属。これで5万円以下は本当にお買い得です。
日本語の説明書も付属です。レールはビクセン互換の黒のレールです。

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さっそく、しれーっと庭先で観望。

実は反射系を所有するのはこれが初めてなのですが、月を見てもコントラスト不足を
感じませんでした。月に近い土星を見ても、迷光の影響も感じず、倍率は長めの
接眼レンズで十分に出ますので、特に子供には見やすくなったようです。

私自身も全く不満は感じず、重量的にもAZ-GTIとベストマッチ。
おそらく観望のうるさ方でなければ、C5は十分な性能だと思います。

密輸品であることがバレているかは、謎です。


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