P-2S 次の時代へ
1992年導入のP-2SをK-Astec改造をお願いしたものが完成、星果を既に上げているように先月の遠征から
実戦投入しました。
このP-2Sは高校2年のときに、ずっと親預かりだったお年玉を親から全て返してもらったお金で購入したもの。
P-2Zの発売開始で、モーターのHD-4と合わせてアトムでかなりの叩き売り状態になっていました。純正木脚は
すでになく、P-2Zのアルミ脚と合わせて購入。確か赤道儀本体、三脚、モーターのセットで10万円もしなかった
記憶。いまでは考えられない価格です。
高校生のときはこいつを背負子にくっつけて夏休みは入笠山などに遠征しました。電車とバスをうまく使ったので、
そんなに運搬で苦労した覚えはありません。入笠山も富士見駅からマナスル山荘前までバスが出ていましたし。
大学生になっても、へールボップ彗星の撮影で大活躍。写真は-15℃の1996年3月のへールボップ撮影明けのもの。
霜が寒さを語ります。
そのあと、しし座流星群でもカメラ3台乗せたりしていました。
これらフィルム写真時代の大イベントで活躍しました機材です。
使わなくなってしまったのは、所帯持ちになって忙しい、組み立てが面倒、デジタル化した後カメラレンズに
まで手が回らず、カメラレンズ星野撮影をしなくなったことなどが要因でしょう。
酒力氏の天文復活に合わせ、デジカメを全てフルサイズ化しレンズも揃えたので星野撮影をすることになって
からは、組み立ての面倒さを感じスカイメモSを購入して使ってきました。もちろん、コンパクトで良い
ポタ赤ですが、中望遠をやるとなるとやはり頼りなくミラーショック程度でも見事にブレます。
そこで、以前からK-Astecさんのタカハシ旧型の赤道儀改造にずっと興味を持ち、P-2はまだかと待っていたの
ですが、昨年10月に開発アナウンスがあり、今年3月に予約開始。限定10台とのことで迷わず注文しました。
6月に本体を送ってくださいとのことで、この運用は6月でお別れ。モーターなどを外します。
そして九州に出発しました。しばしお別れ。2-3か月かかるとのこことでした。
赤道儀本体の使い勝手はこれで解決ですが、「三脚の組み立て面倒問題」が残ります。GIZTO三脚など
迷いましたが、やはりタカハシ製品で選べるならと、VBメタル三脚にしました。
しっかりしてます。石突きがタカハシカラーの塗装なのはご愛敬。P-2架台アダプター経由で接続です。
合わせて6万円ちょと也。改造+パーツより高くついた(笑) 三脚のみで2か月待機。
そして9月末、本体がかえってきました。上の写真の通り、すばらしい質感。
オーバーホールと改造込で5万円少々。これにオプションのウエイト軸とフォークアームを加えても6万円少々。
やはり剛性が全く違います。原村で実写してきたわけですが、135㎜のガイドも何ら問題ない精度であることは
改造前の実績からも当たり前です。135㎜3分など何ら問題なし。
フォークアームでのフレーミングが特に楽々でした。ウエイトもバランスとれてしまえば必要なし。
このK-Astecさんの改造、単3乾電池内蔵だし、極望照明ももちろん内蔵。使いやすいことこの上なしです。
これまで間も空きながら30年の付き合いですが、これからまた30年行けそうです。これからもよろしく。
そしてK-Astecさんありがとうございます。
(願わくば、タカハシさん、今度は極望の2015-2045スケール出してくれませんか?)
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