思い出の満月
今日は中秋の名月でした。我が家は晴れ。早く帰ってきたので2歳を過ぎだ子供にも見せました。まだ望遠鏡は(望遠鏡が!)危ないので肉眼です。
画像はタイトル通り、今夜の満月ではありません。しかし、思い出の満月です。肉眼で見た上下方向で。
忘れもしない、2008年の11月13日です。
結婚式をひかえ、ウエルカムボードを満月の写真にしたいと嫁さんが言っていたので、ならば自分でとった写真にしようということに。10月は曇り。11月の新月は最後のチャンスでした。満月のこの日、定時ちょっと過ぎで仕事を上げ、急いで家に帰りました。
この結婚式関係だけで大きな思い出だ、というわけではありません。
当時、独身の実家住まいで祖母とは同居でした。この頃、祖母は大分痴呆が進んできていました。トイレに行ったのをを忘れ、夜は布団に入っても寝付くまでの数時間、5分おきにトイレに行くような状態でした。父は介護に疲れてはじめていました。
この日は、そんな合間を縫いつつ、望遠鏡を引っ張り出していました。そんな途中、我が家の1階のトイレが詰まってしまったのです。とにかく祖母のトイレの回数が多く、紙をそのたび流すためにつまってしまったのです。
実際はトイレに行っても出るものが出ているわけではありません。父が詰まりを除去している間、姉が祖母にトイレは使えないよ、と言い聞かせても、じゃあどうすればいいんだ!と言い返される始末。仕方ないので、私がおんぶして2階のトイレに連れて上がりました。
祖母をおんぶしたのは初めてでした。子供の頃は祖母に手を引かれ、あちこち連れて行ってもらいました。成人を過ぎたころは、出掛けると私が逆に祖母の手を引くようになりました。
そして、ついにはおんぶするようになりました、、、。
祖母が寝付いた後、そんなことを想いながら何とか撮った、思い出のつまった1枚です。
祖母は現在、もう私が誰なのかも認知できな状態ですが、まだしっかりしていた私の成人過ぎの頃、私の望遠鏡で一緒に月を見たのは記憶のどこかにあるでしょうか、、、。
これからはまた、子供とも新しい満月の思い出ができてゆくことでしょう。
星とともに思い出が出てくるようになり、歳をとったものだと思います。
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