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2012年1月11日 (水)

PHD Guiding パラメーター解説シリーズ4 <後編>

昨日あたりが日の出の最も遅い日のようで、出勤時に長い自分の影をみることができました。でもとても寒い朝でした。

久しぶりの「PHD Guiding パラメーター解説シリーズ」。今回で最後のつもりです。

今回は「パラメーター」ではなく、ガイドそのものについて。

「PHDのグラフはまともだが、撮影した星像が流れる」場合についての解説です。

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PHDのグラフがまともな状態に追い込めていれば、「撮影鏡筒の結像性能が悪い」か、「ガイド鏡カメラから撮影鏡筒カメラの間の強度がない」のどちらかで、赤道儀やパラメーターのセッティングはシロとなります。

「撮影鏡筒の結像性能が悪い」場合、大抵 画像ほぼ中央に対し(光軸狂いを除いて)対称に流れるようになるので、すぐにわかります。

「ガイド鏡カメラから撮影鏡筒カメラの間の強度がない」場合は、画像全体が同じ方向に同じような流れ方(極軸のセットミスは除いて)になります。

「ガイド鏡カメラから撮影鏡筒カメラの間」が10ミクロン動けば、10ミクロン星像が流れる(現実には焦点距離や方向で違います)ようなもので、このように考えてみるととてもシビアな問題だと分かるでしょう。

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■解決策A

オフアキシスガイドにする。(これでほぼ大抵の強度的トラブルからは開放されます)もちろん、下のBの内容も取り入れたい。④は全く関係なくなるが。

■解決策B(というか、チェックポイント)

①鏡筒バンドを2本組のものにする。(ガイド、撮影筒共に)

1本組の場合、ちゃんとバンドの中央で鏡筒の重量バランスが取れるように調整しましょう。そして、1本組の場合は、バンド内のフェルトを、テフロン板などに張り替えることをお勧めします。また、FSQの純正のようなオフセットの1本バンドも、バンドの部分には重心がないわけですから、バンドの部分に重心が来ているわけではなく、不利になります。

2本組の場合でも、2本のバンドの中央に鏡筒の重心が来ていることが理想です。2本組ならフェルトの張替えなどに特にこだわる必要はないはずです。

いずれの場合でも、鏡筒バンドのしめつけはそれなりにしっかりと。

②接眼部の強度は? (ガイド、撮影筒共に)

屈折の場合は、ドロチューブはピントロックすればしっかり止まっているだろうか?不安があれば市販グッズや、自作の工夫で強化を。

反射ではドロチューブの強化に加え、ドロチューブ以降自体の重さに鏡筒が耐えられているだたろうか?ここにも強化を。また、副鏡や主鏡は強度的にしっかりと固定されているだろうかチェックを。

③プレートはしっかりしたものを

アルミなら10mm厚とかも少し欲しい。(もちろん、乗せる重量などにも依存するが簡単に言ってしまって10mm以下では話にならない)

④ガイドマウント

「よいもの」を使うのはもちろんだが、使わないのがベスト。イメージシフト装置を使おう。

⑤コードはつっぱってないだろうか

カメラやオードガイダーのコードが垂れ下がって引き回されていないだろうか?コードはカメラかだ出た後、プレートか鏡筒バンドあたりに固定してから垂らそう。

⑥カメラのカメラマウント、ガイトカメラの取り付け部は

カメラマウントにガタなどはないか。ガイドカメラの差込部などにガタはないか。ガタがあるようなら対策を。

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これらを実践してみてください。

そして、始めに10分間撮影してタワミきらせてから撮影しようという考え方にも落とし穴があります。鏡筒の向く方向が変わるごとに、かかる力の向きや大きさが変化します。はじめの10分で動ききったから、次の10分は動かないとは限りません。

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これにてオートガイド関係の解説は一旦終わりにします。

暇をみながら、HPに今までの解説をまとめなおしたページを作っていきたいと思っています。もう少し分かりやすく書けるとよいのですが。

これまで何かお役に立てましたでしょうか?

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天文機材(オートガイド)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。事細かなご説明、参考にされる方がたくさんいらっしゃるでしょうね。私にはここまで書く気力はありません。

それにしても、記事を懐かしく読んでしまいましたよ。自分も通った道なので。結局はオフアキに逃げて、ガイド鏡でのシステムは流れることが多く、未だに苦手なのですが。

今はデジタルの世になって、1コマあたりの露出時間が短くなったので、良い方向になったものです。

ryojinさんこんばんは

私も、ガイド鏡からオフアキに流れ着いた身?です。

実はガイド鏡式撮影で苦労したことがないんです。何故かというと、ryojinさんご存知の通り、私の履歴?の手前、情報量があったので初めから取れる対策を全て取っていたからと、あまり長焦点にはチャレンジしていないからなのかもしれません。

しかし、ガイド鏡式撮影はプレートやらバンド、そもそもガイド鏡自体もお荷物。セッティングに余分な時間もかかる、のでオフアキにしました。そしてガイドも確実なのですから、とっつき難いこと以外には弱点なしだと思います。しかも、SSAGの感度のおかげでガイド星を探すことがなくなりましたから、最高です。

私は、システムを大分ダウンサイジングしました。NJP+FS128+FS78(ガイド鏡)はかさばったなぁ。
今のシステム(EM-200+105SDP)でガイド鏡なしのおかげで、荷物のサイズは半分近くになりました。
もし、以前のシステムのままだったら、今頃面倒で写真を撮らなくなっていたかもしれません。

私、SSAGを購入してデスクトップパソコンにて行っているのですが、ノートパソコンで行いたいのですが、よろしければノートパソコンのメーカー、型番等教えていただけないでしょうか。お願いいたします。

こんにちは

折角のご質問なのでついでに最新の記事にしてみました。ご一読くださいね。

私は、去年の暮れにSSAGを購入しました。兵庫県在住ですが、こちらもなかなか天気に恵まれず、調整する機会が少ないのですが、いまだにSSAGを使いこなせていません。先月も四苦八苦したのですが安定しませんでした。まあ内容を把握せずパラメータを適当にいじくっているだけなのでよくなるはずないのですが。。。。非常に困り果てていたときにこのページを拝見させていただきました。自分が経験した事象にちかい内容のものも多く書かれていて大変参考になりました。ありがとうございました。

ジョン様
初めまして。ブログも早速お邪魔させていただきました

天気、近年は本当に良くないですね。
特に6~9月の雨量が増加している気がします。

さて、久しぶりにコメントいただけて、うれしく思っています。
少しでも私の記事が彼に立ってうまくいったら
またお知らせいただけますと幸いです。
パラメータ一も教えていただけると私の勉強にもなります。

遠くにお住まいですが、私のフイルム時代からの仲間のほとんどが天体写真をやめてしまいました。そんな中ですから、なおさら今後もよろしくお願いします。

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